運命じゃない人
こんばんは。今日は映画の感想を書こうと思います。ネタバレ隠しながら書くとか器用なことできないので、お気をつけください。ちなみに私は映画好きではないので、普通の感想です。
〜この映画を見ることになった理由〜
独身、もうすぐ34歳なんて中途半端な年齢になると婚活しようにも婚活パーティーの年齢制限(32歳まで)に阻まれ、新しい出会いなんぞなくなってくる。
婚活が成功しなくとも、出会ったことのない人とお話ししている、『活動してる感』はあったから32歳までは、なんだかんだ楽しんでいたんだと思う。
そんな機会がないわけだから、最近はつまらなかった。
ずーっと仕事と自宅の往復なんてしたくないから、勇気を出して社会人サークルに入ってみた。業種違う・年代バラバラ、そんな文系飲みサークルで、教えてもらった映画。
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『運命じゃない人』
公開日: 2005年7月16日 (東京都)
監督: 内田けんじ
登場人物は以下の通り。
・ぱっとしないサラリーマン 宮田
・結婚詐欺師だった恋人 あゆみ
・宮田の友人探偵 神田
・婚約者に浮気されて一人で生きていくと決めたもののお金のないアラサー女性 まき
・あゆみが1000万円(うろ覚え?)の現ナマ盗んだ組の組長
登場人物だけで濃ゆいよ。この人たちが絡んで物語が進むわけだから期待できる。
ぼんやりと見ていたんだけど、大きく分けると3人の視点から描かれていて目が離せなくなってきた。パズルのピースがつながっていく感じ。結果ものすごく面白かったよ、他の作品も見てみたいわ。
ところで、この作品。はじまってものの数十分でぐっと刺さるセリフきたのよ。アラサー女子の中には痛いなぁと思われる方もいるのでは…
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「いやあ、なんかタイミングがなくってさ」と、女の子に電話番号を聞けなかった宮田に、友人神田が一言。
「タイミングなんてないよ、お前が作るんだよ、タイミングを。
いいかお前、電話番号をなめんなよ。あの11桁の数字を、知ってるか知ってないかだけが、赤の他人と、そうじゃない人を分けてるんだからな。
お前はタイミングがないっていう理由だけで、全ての可能性を捨てちゃったんだからな」
「お前はいまだに人生に期待しちゃってるんだよ。これからも普通に生活してれば、いつか誰かと出会うだろう、素敵な女の子が現れるんじゃないかなぁ、まさかず~と一人ってことはないだろうなぁってな、漠然と、高校生みたいに。
いいか、はっきり言っとくぞ。30過ぎたら、もう運命の出会いとか、自然な出会いとか、友達から始まって徐々に惹かれ合ってラブラブとか、一切ないからな。
もうクラス替えとか、文化祭とかないんだよ。自分でなんとかしないと、ず~っと一人ぼっちだぞ、絶対に、ず~っとだぞ」
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…絶句。
心のどこかで自然な出会いとか求めてたんだろうか。 恋人だけじゃなくて、友達とかもそうだと思うのよ。自分から開拓しないと変わらない。わかっちゃいたけど、わかってなかったのかも。
お気楽シングルライフを語ろうと思ってブログを書きはじめたけど、初回から仄暗い感じになっちゃった?
学生時代の私は、学校がそんなに好きじゃないというか、早く自由な大人になりたいとか思ってた生意気な学生だったから、学生時代を懐かしむことってそんなになかったけど、確かにクラス替えとか文化祭って新たな出会いが自然とあって、ありがたかったんだなぁ。
人との出会いは一期一会。
大切にしなきゃね。殻に閉じこもらずに生きる。それが来月34歳になる私の目標だ。
写真は台湾から帰国した際に撮った夕日に照らされた雲。